
呼吸は、生まれた瞬間から意識せずとも響いている“自分の内なるリズム”です。
何気なく繰り返されている呼吸は、からだの変化に応じて様々なヒントを教えてくれます。
“息”という漢字が自分の心と書くように、こころの状態が呼吸に影響しています。
怒っている時は、粗い呼吸。
焦っている時は、速い呼吸。
悲しい時は、浅い呼吸。
あまりにも不安な時は、呼吸はほとんど止まっている。
そして、こころが安定している時は、呼吸も安定している。
このようにこころの状態と呼吸の状態は同じなのです。
人間のからだは不思議なもので、鼻呼吸では自然と左右の穴を変えています。
それは、鼻の奥にある鼻甲介と呼ばれる部分が脳の働きと自律神経によってコントロールされるから。
左の穴が通っている時は、副交感神経が優位で穏やかなリラックス状態。
(左の鼻腔は右脳と直結しているため)
右の穴が通っている時は、交感神経が優位で緊張、興奮状態。
(右の鼻腔は左脳と直結しているため)
左右同時に呼吸をしている時は、バランスよく脳が働いています。
呼吸を観察してみましょう。
今の自分がわかり、これからの自分を作っていけるから。
つまり、呼吸をコントロールすることができれば、こころの状態もコントロールできるということです。
意識的に深くゆっくり呼吸をすれば、自然とこころが落ち着いてきます。
ひとつひとつの呼吸を丁寧に。